皆さん、こんにちは。
社団法人日本経営士会のブログ担当・タカオです。
本日は日本経営士会主催「夏季経営懇談会」が六本木ヒルズクラブで行われました。
まずは、日本経営士会・高橋栄一会長から挨拶がありました。
その後、「中小企業の金融政策等について」と題して、元経済産業省事務次官であり、商工中金の取締役社長・杉山秀二様の講演が行われました。
[講演要約]
経済政策の基本は雇用の機会を与えることであり、経済状態をリーマンショック直前まで引き戻す。
現在はリーマンショック直前の景気の良い時期と同じ水準・失業率4.1%までに回復。
しかし、15歳から24歳までの失業率7.1%と若年層の失業率の回復は急務。
なお、新規の住宅需要は月100万戸が好景気の指数だが、2013年5月の住宅オーダーは103万戸と好調。
消費税アップへの事前対策として駆け込み需要があるとはいえ好景気ではある。
アメリカもシェールガス景気で好況。
ヨーロッパはドイツが少し好況。その他の国は停滞感あり。
中国は大きな経済成長を示している。
ただし、実体経済が追いついてくることが必須。
アベノミクスの成長戦略の柱は「エネルギー科学」。
電力の不足、電力の高コストが成長戦略を阻む要因となり得る。
しかし、中小企業の成長と強化がないと、日本産業と経済の発展はあり得ない。
「構造不況業種」や「構造不況地域」と呼ばれる不況パターンがあるが例えば・・・。
大阪の繊維産業=構造不況業種の集まり。
しかし、大阪泉南の繊維業者が全部不況なのではない。
ある繊維工場はフル稼働している。
なぜなら、中東からのオーダーが舞い込んでいるため。
この繊維工場で作る布は高品質で軽く綺麗で風通しが良いため人気。
また、ドクターの手術用ユニフォームのオーダーも舞い込んでいる。
抗菌の繊維から布を作る技術があるため、高付加価値を生み出している。
さらに、福井・鯖江のチタンフレーム工場はフル稼働している。
高い技術力がヨーロッパで評価されており、イヴ・サンローランと競っている。
さらに、チタンの次はマグネシウムフレームの技術を開発。
プラスチックフレームのメガネ工場は不況だが、革新的な技術に取り組んだ結果不況から脱することができた。
「不景気」「不況」という言葉は思考が停止する。
だから使ってはいけない言葉。
革新的な努力により不況から脱却することができる。
構造変化が必須。
過去においてスイスは機械式時計で世界一だったが、クオーツ時計に集中投資できずに日本が世界一を獲得。
将来性を予測して立案した戦略が成功に導く。
織田信長が奇襲作戦を使ったのは桶狭間の戦いの1度だけ。
その後は懐柔作戦を好み、奇襲作戦を使わなかった。
奇襲作戦は好条件が揃わないと失敗することを知っていたから。
成功体験は失敗につながる。
大型スーパーマーケットのカールフール。
欧米はもとより台湾をはじめアジアで成功していた。
世界中から大量に安いものを仕入れて売るのだから成功すると思っていたが撤退。
日本はストレージがなく、買いだめをしないという購買習慣を把握できなかった。
成功体験に固執してはいけない。
成功要因を要素分解して戦略と戦術を決めていく。
特色ある中小企業になりビジネスを成功させるポイント。
1.人より早くやる
2.人がやらないことをやる
3.自分のビジネスコンセプトを確立させる
その後、ランチタイムで歓談を楽しみました。
そして、第二部は交流懇談会として経済産業調査会理事長であり、ビジネス・イノベーションアワード選考委員長の野々内隆様より短い講話がありました。
日本経営士会は若いビジネスエグゼクティブからベテランのコンサルタント、大学教授、また国家のグランドデザインを担ってこられ、官僚としてご活躍してこられた経験豊富な先生方まで多彩で実践的なグループです。
ぜひご参加くださいませ。
社団法人日本経営士会のブログ担当・タカオです。
本日は日本経営士会主催「夏季経営懇談会」が六本木ヒルズクラブで行われました。
まずは、日本経営士会・高橋栄一会長から挨拶がありました。
その後、「中小企業の金融政策等について」と題して、元経済産業省事務次官であり、商工中金の取締役社長・杉山秀二様の講演が行われました。
[講演要約]
経済政策の基本は雇用の機会を与えることであり、経済状態をリーマンショック直前まで引き戻す。
現在はリーマンショック直前の景気の良い時期と同じ水準・失業率4.1%までに回復。
しかし、15歳から24歳までの失業率7.1%と若年層の失業率の回復は急務。
なお、新規の住宅需要は月100万戸が好景気の指数だが、2013年5月の住宅オーダーは103万戸と好調。
消費税アップへの事前対策として駆け込み需要があるとはいえ好景気ではある。
アメリカもシェールガス景気で好況。
ヨーロッパはドイツが少し好況。その他の国は停滞感あり。
中国は大きな経済成長を示している。
ただし、実体経済が追いついてくることが必須。
アベノミクスの成長戦略の柱は「エネルギー科学」。
電力の不足、電力の高コストが成長戦略を阻む要因となり得る。
しかし、中小企業の成長と強化がないと、日本産業と経済の発展はあり得ない。
「構造不況業種」や「構造不況地域」と呼ばれる不況パターンがあるが例えば・・・。
大阪の繊維産業=構造不況業種の集まり。
しかし、大阪泉南の繊維業者が全部不況なのではない。
ある繊維工場はフル稼働している。
なぜなら、中東からのオーダーが舞い込んでいるため。
この繊維工場で作る布は高品質で軽く綺麗で風通しが良いため人気。
また、ドクターの手術用ユニフォームのオーダーも舞い込んでいる。
抗菌の繊維から布を作る技術があるため、高付加価値を生み出している。
さらに、福井・鯖江のチタンフレーム工場はフル稼働している。
高い技術力がヨーロッパで評価されており、イヴ・サンローランと競っている。
さらに、チタンの次はマグネシウムフレームの技術を開発。
プラスチックフレームのメガネ工場は不況だが、革新的な技術に取り組んだ結果不況から脱することができた。
「不景気」「不況」という言葉は思考が停止する。
だから使ってはいけない言葉。
革新的な努力により不況から脱却することができる。
構造変化が必須。
過去においてスイスは機械式時計で世界一だったが、クオーツ時計に集中投資できずに日本が世界一を獲得。
将来性を予測して立案した戦略が成功に導く。
織田信長が奇襲作戦を使ったのは桶狭間の戦いの1度だけ。
その後は懐柔作戦を好み、奇襲作戦を使わなかった。
奇襲作戦は好条件が揃わないと失敗することを知っていたから。
成功体験は失敗につながる。
大型スーパーマーケットのカールフール。
欧米はもとより台湾をはじめアジアで成功していた。
世界中から大量に安いものを仕入れて売るのだから成功すると思っていたが撤退。
日本はストレージがなく、買いだめをしないという購買習慣を把握できなかった。
成功体験に固執してはいけない。
成功要因を要素分解して戦略と戦術を決めていく。
特色ある中小企業になりビジネスを成功させるポイント。
1.人より早くやる
2.人がやらないことをやる
3.自分のビジネスコンセプトを確立させる
その後、ランチタイムで歓談を楽しみました。
そして、第二部は交流懇談会として経済産業調査会理事長であり、ビジネス・イノベーションアワード選考委員長の野々内隆様より短い講話がありました。
日本経営士会は若いビジネスエグゼクティブからベテランのコンサルタント、大学教授、また国家のグランドデザインを担ってこられ、官僚としてご活躍してこられた経験豊富な先生方まで多彩で実践的なグループです。
ぜひご参加くださいませ。